犬は飼い主に似るって良く聞くけど何で?

犬は飼い主に似るって良く聞くけど何で?

よく飼い主とワンちゃんが似ている人って見かけませんか?
不思議なもので、見た目の特徴だったり、性格だったり、全体の雰囲気だったり似ていることってありますよね。

それどころか、しぐさや、寝ている格好が一緒なんていうのもたまに見かけます。
見ていてとても微笑ましいのですが、どうして似てしまうのでしょうか?

しぐさは分からなくもないのですが、見た目も似ているのは不思議に思いませんか?
そこで、なぜ似ているのか表情と行動に分けて解説していきたいと思います。

目次

表情

犬と一緒にお散歩している人や、犬と一緒に街を歩いてる人をみると、飼っているワンちゃんと顔や特徴が似ていることがよくあるかと思います。
タレ目だったり、髪がキレイで長かったり、体がずんぐりむっくりだったり、見た目の特徴が似ていて、誰が飼っているかわかるほどの場合もあります。

しかし、成長過程で顔が似ていくなんてことはありえません。
ではなぜ似てしまうのでしょうか?

犬の表情

自分と似た犬を選んでいる

飼い主と似ているワンちゃんを飼ってしまうのには、実はちゃんとした理由があるのです。
人には同じ人や物に何度も接触することで、慣れて好みに変わっていくという性質があり、これを【単純接触効果】と呼びます。

この効果は、苦手な人だったり、興味のない物だったとしても、何度か接触するうちに好きになっていたり、愛着が沸いたりすることです。
人は自分や家族の顔をよく見ているので、慣れていて好きである状態にあります。

そうすることで、新しい家族を迎えようとした時に、無意識のうちに自分や家族に似ている子を選んでいるのです。
親や兄弟だったら、特徴など似ている部分も多いので、自分に似ている子を選んでいることになります。

日本では関西学院大学の心理学者の中島定彦教授が、2009年に飼い主とワンちゃんの写真を用意してペアを言い当てられるか実験を行いました。
その際には高い確率でペアを選んだそうです。

その後どの部分で判断しているのか疑問を持った中島教授は、40組の飼い主とワンちゃんの写真を用意して、20組は正しく、20組は間違ったものにし、目を隠したり、口を隠したりと、一部を隠した写真と何も加工されていない写真の5パターンを用意しました。

正解率は、隠れている部分が口の場合は73%で、目だと50%に落ちてしまいます。
次に目しか見えない写真を出したところなんと74%だったのです。

飼い主とワンちゃんの一番似ているポイントは目だったと判明しました。
この実験でもわかる通り、ヒントがなくても高い確率でペアが当てられるのは、飼い主とワンちゃんが似ているからでしょう。

イギリスのフォトグラファーのジェラード・ゲッシングスさんは、飼い主の髪の感じや、表情などをワンちゃんに寄せたポートレートを作りました。
どの写真もそっくりで雰囲気までも似ています。

好評だったのでしょうか、ジェラードさんは、このポートレートを元に、飼い主とワンちゃんをペアにするゲームまで作ってしまいました。

実験が行われたり、ポートレートやゲームができてしまったりするくらい飼い主とワンちゃんは似ているのですね。
もしペットを飼っているのであれば、自分や家族に似ていないか観察をしてみて下さい。

親族に似た犬を選んでいる

飼い主とワンちゃんが似ている理由は他にもあります。
それは過去の刷り込みよる記憶です。

人は赤ちゃんの頃お世話になった人の顔などを無意識のうちに記憶していて、その人たちに似た人を好きになる傾向にあります。
そのため、ワンちゃんを飼う時に、自分の親や親族に近い顔の子を選ぶことがあります。
親族に似ているのであれば、自分に似ている可能性も十分にあり得ます。

好きになる人や、結婚する人が親に似ている人を選びやすいと言われているのも、こういった刷り込みよるものなのでしょう。
ハンガリーのペーチ大学のベレシス教授は、結婚相手に自分の親と似ている人を選びやすいと提唱していました。

ベレシス教授は夫婦32組を集めてある実験を行いました。
まず夫に夫婦と若い頃の母親の計3枚の写真を用意しました。

そして誰が似ているか質問をすると、妻と若い頃の母親が似ていると答えたそうです。
逆に、妻に夫婦と若い頃の父親の写真の計3枚を用意して、誰が似ているか質問をすると、夫と若い頃の父親が似ていると答えたそうです。

ただ、この実験の結果の中で、親に似た人を選んでいた人は幼いころに親に愛されて育ってきた人でした。
逆に、男性は母親に拒絶されたり、女性は父親から情緒的支持が得られなかったりした人は親に似ていない人を選ぶ傾向があったそうです。

この実験でも分かるように、幼い頃に受けた愛を覚えていて、その人に似た人を選ぶようです。
この結果がそのままワンちゃんに当てはまるとは言いませんが、家族の一員として向かい入れるにあたって、幼いころの記憶で、親族に似た人を選んでいるのでしょう。

このように知らず知らずの内に自分や親族に似た子を選んでしまうようです。
自分では気づいていなくても、連れて帰った時に家族に言われたり、友達に見せたりした時に指摘される人もいるようです。

行動

顔が似ていることはよくあるのですが、行動や性格が似ていることもあります。
ワンちゃんは犬種によって性格や特徴があるのですが、それよりも飼い主に似ているところが目立つのではないでしょうか?

たまにSNSなどで、寝相が一緒という写真を見かけると微笑ましいのですが、どうして似るのか不思議に思っていました。
では、なぜ飼い主に似てしまうのでしょうか?確認してみましょう。

犬の行動

h3:飼い主に対しての依存
飼い主が愛犬の話をする時に、うちの子はおとなしいとか、やんちゃだと話をしているのを聞いて、あなたもねって思ったことはありませんか?
実はワンちゃんは見た目だけでなく、性格や行動も似ている人が多いのです。

ワンちゃんは犬種によって、大人しい、元気いっぱい、攻撃的なんていうものもあります。
また、個々の好き嫌いなどの性格もあるので、飼い始めた時にはまだ似ていないかと思います。

しかし、実はその中から無意識のうちに自分に似た性質のワンちゃんを選んでいて、長く飼っていくことでどんどん似てくるのです。

ワンちゃんにとっては飼い主がすべてです。
食事の種類、散歩のルート、眠る場所、そしてそれらの時間など、すべてを飼い主に依存しています。

四六時中飼い主の事を観察することで、次第に飼い主のマネをし始めます。
よく動画などで一緒に踊っていたり、挨拶をしていたりしている子がいますが、自分で覚えてやり始めるのです。

ワンちゃんは飼い主に合わせようとするので、ライフスタイルも似てきます。
朝方や、夜型など飼い主によって変わるのです。

そのため、良くも悪くも似てしまうので飼い主がだらしなかったり、太っていたり、いつも怒っていたりすると、ワンちゃんも同じようになってしまいます。

逆に明るかったり、優しくしていたりするとワンちゃんも似てくるので、自分の鏡のように見てみるのもいいかもしれません。

このように、性格や行動をどんどんマネすることで、だんだんと似てきます。
似ている行動が愛らしく、微笑ましいものであればいいのですが、飼い主自体がうんざりしてしまうような場合もあるでしょう。

そんな時こそ、愛犬をかわいがって愛情をいっぱい注いであげて下さい。
愛情を注げばその分愛を返してくれることでしょう。

どうしてうちの子はだらしないのだろうと思った時は、自分はだらしなくないかを振り返り、生活習慣から変えてみて下さい。
きっとマネしていい子になってくれるでしょう。