愛犬の老後のケアや備え、何が必要か?どんな準備をすべきかを解説!

愛犬の老後のケアや備え、何が必要か?どんな準備をすべきかを解説!

愛犬との暮らしは、私たちにとってかけがえのない時間です。
しかし、人間の4倍の速さで年を取っていく犬は、あっという間に赤ちゃんから老犬になっていきます。

そんな犬も年齢を重ねると人間と同じように、体調や行動に変化が現れ始めます。
若いときには当たり前にできていたことも、老犬になるとできなくなってしまうことが多いのです。
飼い主さんのケアが必要となることも少なくありません。

そのときに、今までの生活環境の中で老犬が快適に過ごすことができるのでしょうか?

そこで今回は老犬の体の変化や、ケアの方法などを解説していきます。
ぜひ参考にして老犬との生活にお役立てください。

それ老犬のサイン!

「犬は何歳から老犬になるんだろう?」
「老化のサインってどうやって出てくるんだろう?」

実際に何歳から老犬という扱いになるのか、はっきり分かりませんよね。
犬種や生活環境にもよりますが、だいたい小・中型犬で9~10歳、大型犬で6~7歳からが老犬とされているようです。
このくらいの年齢から、老化のサインが出始めるのです。

人間で例えると、50代後半から60代前後となるので、体に変化が出てくるのも頷けますね。
ただ小型犬と大型犬では成長スピードが異なるので、老化のサインが現れるタイミングも違うのです。

老化のサインは突然現れるものではありません。
年齢を重ねるにつれて徐々に出てくるものなので、毎日一緒に過ごしている飼い主さんは気づきにくいこともあります。
しかしどのようなサインとして現れるのかを知っていれば、早めに気づくこともできるでしょう。

では具体的に老化のサインとして、どのような変化が現れるのかまとめていきます。

食欲減退

犬も人間と同様に年を取ると、食欲不振になることが多いです。
今までがつがつ食べてたのに、いつの間にかあまり食べなくなったなぁと思ったら老化のサインかもしれません。

老犬がご飯を食べなくなる理由として…

  • 消化機能の低下
  • 基礎代謝や運動量の低下
  • 噛む力の衰え
  • 食の好みの変化

などが主に挙げられます。

年を取ると、どうしても基礎代謝や運動量は徐々に低下してしまいます。
これらの低下に伴って、成犬期ほどの多くのエネルギー量を必要としなくなり、食欲が落ちて食べられる量が減るのです。

また噛む力が弱くなると、今まで食べていたフードが食べにくくなります。
食べられないから食べないという状態になるかもしれないので、柔らかいものを与えるなどの工夫が必要でしょう。

さらに食の好みの変化も老犬に多く見られる特徴です。
これは年齢を重ねるにつれて、嗅覚や味覚が衰えるためとされています。
においや味を感じなくなるので、食べ物に興味を示さなくなっていきます。

よく眠る・日中の睡眠時間が増える

睡眠時間が長くなるのも老化のサインと言えます。
耳が遠くなり、周囲への興味が薄れるため夜だけでなく日中でも寝ることが多くなるのです。

  • 寝ているときに起こしてもなかなか起きてこない
  • 大きい音がしたり来客があったりしても反応せず寝ている
  • 一瞬起きるけどまたすぐに寝る
  • 日中に寝て夜に活動している(昼夜逆転)

これらの様子が見られたら、老化から来ていると思っても良いでしょう。

見た目が変わる

老化すると見た目にも変化が現れ始めます。

  • 髭の周りが白くなる
  • 顔や体毛など全体的に白髪が増える
  • 目が白濁する
  • 目がしょぼしょぼしている
  • お尻や腰、足が細くなる
  • 皮膚がカサカサしている

これらの変化が現れたら、老化のサインだと思いましょう。
見た目に現れるので分かりやすい特徴かと思います。

見た目に現れる頃には、足腰が弱っています。
ケガや事故の防止のために室内に滑りにくいマットを設置したり、家具の角をクッションでカバーしたりするのがおすすめ。

段差を嫌がる

年を取ると犬も足腰が弱くなったり、関節が痛くなったりします。
また加齢によって慢性的に腰を痛めてしまっている状態になる場合も。

そのため、高齢期の犬は階段などのちょっとした段差を前にすると、のぼるのを嫌がるようなしぐさを見せることがあるのです。
そういう場合は無理してのぼらせないようにしましょう。

ただ老化だけでなく、足や腰が別の原因によって不調を起こしていることもあります。
しっかり愛犬の様子を見て判断しましょう。
かかりつけの獣医師に相談してみるのも良いかもしれません。

老犬に必要なケア

老化するとご飯を食べられなくなったり足腰が弱くなったりと、体に様々な変化が起こります。
免疫力などの体の機能や食欲、運動量などが低下してしまうので、飼い主さんのケアが重要になってきます。
犬も人間と同じで高齢期になると、介護が必要なのです。

老化した愛犬に飼い主さんがしてあげられることは何でしょうか。
初めての老犬介護では、分からないことや戸惑いもあるかと思います。

そのときのために、この項目では実際に老犬介護する際に抑えておきたいポイントをまとめていきます。

老犬に必要なケア

病気・ケガ

老犬になると、免疫力や新陳代謝などの体の機能が衰えて病気になるリスクがぐっと高くなります。
成犬期よりも衰えるのはどうしようもないことなので、仕方ありませんが飼い主さんがしっかりサポートすることでリスクを減らすことができるでしょう。

免疫力や新陳代謝の低下によって、

  • 腎臓や肝臓機能の低下
  • 視野が狭くなる
  • 皮膚や被毛がボロボロになる

などの症状が出ることが多いです。

老犬は一度病気にかかってしまったら、治るまでに時間がかかります。
病気が起こる前に防ぐことができたら、それが一番良いでしょう。

体に異変が起きていないかよく観察したり、バランスの取れた食事を与えて健康的な体を維持したりが大切です。

また老化によって足腰が弱り、踏ん張りがきかなくなるためケガを起こすことも多くなります。
室内など犬の活動する環境は、老犬に合わせて変えてあげましょう。

フローリングに滑り止めマットを敷いたり、家具の角を角をクッションなど柔らかいものでカバーしたりすると良いです。
階段や飼い主さんの目の届きにくい場所には行かないように、柵を設置するのもおすすめです。

食事

低カロリー高タンパクな食事

老犬になると、消化機能も弱くなるためカロリーの高いご飯は避けたほうが良いです。
消化器に負担がかかり、体の不調として現れる可能性が高いため。

老犬におすすめのご飯は、

  • 低カロリーで高タンパク
  • 少量で必要な栄養を摂取できる
  • 噛みやすく飲み込みやすい

という特徴があるものが良いとされています。

運動量や消化機能が低下するので、低カロリーのものがおすすめです。
しかし筋肉の維持のためにはタンパク質が必要となっています。

また噛む力も弱くなっているので、ドライフードなどの固いフードは嫌がることが多いです。
お湯でふやかしてから、柔らかくなったものを与えるといった工夫をしましょう。
半生タイプやウェットタイプを与えるのも良いかもしれません。

他にも手作りフードを与えるという方法もあります。
飼い主さんの手間になるかもしれませんが、人間用に多めに買い、余った食材で愛犬の食事を用意できます。
手作りだと栄養バランスも考えられますし、愛犬が食べやすいように調理することもできるので、おすすめの方法です。

サプリメントで栄養補給

上記の項目では、食事に関する工夫などを書きましたが、どうしても食事で栄養を補うのが難しい場合は、サプリメントを使用してみましょう。
最近では、犬用のサプリの種類も豊富になってきています。

老犬には関節・足腰に効くサプリ、免疫力を高めるサプリ、痴ほう症に効くサプリなどがあります。
愛犬の状態に適したサプリを選んで、体のサポートをしてあげましょう。

サプリメントは、基本的に副作用の心配はないので老犬にも安心して使用できます。
ただし万が一、何らかの異変が見られた場合は獣医師に相談してください。

サプリメントは種類が多いので、選ぶのが大変かと思います。
特に関節や免疫力をサポートするサプリメントは、多く販売されています。
種類が多くて選びづらいという方のために、いくつか紹介します。

  • グリコフレックスプラス犬用
    犬の関節をサポートするサプリメント。
    小型犬から大型犬、また犬種を問わず使用可能です。
    関節や骨に不安がある場合におすすめ。
  • イムノル
    犬や猫の免疫力を高めるサプリメント。
    有効成分は天然ハーブのみで合成されているため、安全面でも信頼できます。
  • オステオサポート犬用
    犬の関節をサポートするサプリメントです。
    関節炎やリウマチの痛みを緩和させる効果もあり、関節の問題には最適な商品と言われています。

必要最低限の運動

老犬になると体力や筋力が衰えるため、日中に寝る時間が増えて昼夜逆転することが多いです。
夜に眠れなくなり、夜鳴きしたり徘徊したりするようになります。

老犬の場合、夜に徘徊するのは思わぬケガにつながる危険性も高いでしょう。
それを防ぐためにも、夜に寝てもらうようにしたほうが良いです。

普段から、日中に筋力の維持ができるように無理しない程度に運動させてください。
このとき、愛犬が嫌になる前にストップする、少し物足りないと思うくらいでやめるということを意識すると良いかもしれません。
あくまでも筋力が維持できる程度の運動が目的なので、少しだけで良いのです。

関節や骨などに問題があって歩けない場合は、無理に運動させてはいけません。
その場合は抱っこして外に連れ出すだけで良いです。
自分で歩かなくても、外のにおいや音が刺激となるので、日中の睡眠時間を減らすことができます。

飼い主への依存

年を取った愛犬が、よく後ろをついてくるようになったということはありませんか?
飼い主さんからしたら、愛犬がついてくるのはかわいいですよね。

「でも老犬になってからついてくるようになったのは何でだろう?」という疑問もあるかもしれません。

実は老犬になると、飼い主さんへの依存が見られることがあります。
年を取ると視力や嗅覚が衰え、飼い主さんの姿やにおいを認識しづらくなってしまうのです。
これらが原因となり、飼い主さんが離れてしまうという不安が大きくなって依存につながります。

老犬になってからの後追いは依存の可能性が高いでしょう。

ただ依存がひどい場合、飼い主さんと離れることに異常に不安を感じる「分離不安症」になっている可能性もあります。
分離不安症が重度になると、飼い主さんと離れることに対して過大なストレスを感じ、部屋を荒らしたりトイレ以外の場所に排泄したりなどの問題行動を起こすようになることが多くなります。

分離不安症の場合、ただの後追いとは違って薬剤による治療を行う必要があります。
後追いしてくる愛犬はかわいいですが、構いすぎないことで分離不安症は予防できるので、構うときと構わないときの区別をしっかりつけましょう。

老犬との暮らし・老犬あるある

老犬と一緒に暮らしていると「かわいいな」と思う瞬間が多いですよね。
介護は大変かもしれませんが、子犬や成犬期にはない姿やしぐさなどが見られます。

長年連れ添ってきた愛犬の年老いた姿は、また違ったかわいさがあり愛おしく感じてしまうものです。

ここからはそんな老犬にありがちな、かわいいあるあるを紹介します。

老犬との暮らし・老犬あるある

よろよろ歩き

若いころはシャキッと歩いていたのに、いつの間にか子犬や成犬期のように元気に歩くことがなくなっています。
のんびりと一生懸命に、よろよろと歩いている姿は老犬の特有の動きです。

つい「がんばれ!」って応援したくなりますよね。
見ていてほっこりする動作かと思います。

動作が遅い

歩くとき、ご飯を食べるとき、何をするにも動作がスローになるのも、見ていてほっこりするポイントです。

散歩のとき飼い主さんをぐんぐん引っ張ていた力も、ご飯を用意すると駆けつけてた勢いも、老犬になると衰えます。
しかしゆっくり歩いている姿や、ゆっくりご飯を食べにくる姿は、かわいらしさがあります。

顔つきが優しくなる

顔つきが変わるのも老犬の特徴です。

若いときはキリっとした顔つきをしていた犬も、年齢を重ねるにつれていつの間にか優しい顔つきになっています。
優しく、穏やかな顔で見つめてくる愛犬は愛おしいですよ。

飼い主への依存

老犬に必要なケアの「飼い主への依存」の項目でも書きましたが、後追いをしてくるのも老犬あるあるです。
愛犬が自分の後ろをトコトコついてくるのは、とてもかわいいですよね。

分離不安症などでない限りあまり心配いらないので、ついてくる愛犬をとことんかわいがってあげましょう。

まとめ

まとめ

老犬との暮らし方として、老犬の特徴や必要なケア、あるあるなどを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

犬も人間と同じように年齢を重ねると、体に様々な変化が現れます。
免疫力や運動量などが低下し、足腰が弱くなるので、飼い主さんの介護が必要です。

病気やケガが起こりやすくなるので、食事を工夫したり室内の環境を整えたりとサポートしてあげましょう。

愛犬が年を取っていくことは、飼い主さんからしたら寂しいかもしれません。
しかし、老犬になるまで一緒に過ごしてきた時間はかけがえのないものです。

介護は大変ですが、子犬や成犬のときにはなかった、かわいい新しい一面も見せてくれるでしょう。
愛犬の姿を大切に見守ってあげてください。