かゆい猫

ノミはどんな生き物?生態や対処法について

肉眼で見えるか見えないかくらいに小さな生き物、ノミ。

彼らは、自分よりはるかに大きな動物を苦しめる、恐ろしい生き物です。
そんなノミの生態を理解し、対策をして、犬・猫を守りましょう。

01ノミとは

ノミは、生き物の血を吸って暮らす、厄介な昆虫です。
そんな厄介者の生態を、掘り下げていきましょう。

ノミは昆虫

ノミ3匹

ノミは、体長約1~3mmの昆虫です。
頭・胸・腹があって、足はきっかり6本です。

ノミは体長の約60倍もの高さまで飛び跳ね、宿主(しゅくしゅ)となる動物に飛びつきます。
そして宿主の皮膚を這いまわり、針を刺して吸血します。

春から秋にかけて多く発生しますが、ピークは梅雨時です。
梅雨時に繁殖が活発になり、被害も多くなります。

ただ現在は、冬でも室内は暖房が効いて、ノミにとって快適な環境です。
そのため、1年中気を付けなくてはいけません。

ノミの怖いところは、病気を運んでくるところです。
ノミの唾液による皮膚炎吸血による貧血感染症がうつる危険もあります。

感染症は、時に犬・猫の命に関わります。
しっかり予防しましょう。

驚きの繁殖スピード

ノミの繁殖スピードはとにかく速いです。
寄生したら最短2週間で、40個もの卵が産み落とす力があります。

ノミの吸血

  1. 動物に飛びつき、数秒~10分以内に吸血を始める
  2. 24~48時間以内で20~40個の卵を産む
  3. 卵期間:およそ1週間以内
  4. 幼虫期間:およそ7~18日以内
  5. さなぎ期間:数日~1年以上
  6. 振動や二酸化炭素などに反応し、羽化

このサイクル、最短2週間ほどで1周します。
つまり、2週間で赤ちゃんからお母さんになるということです。

また、目に見えるノミは、潜んでいるノミのたった5%と言われています。

5匹ノミを見つけたら、どこかに95匹の卵や幼虫がいるということ。
95匹が成長して、それぞれに卵を40個産むとしたら…ぞっとしますね。

一度増えてしまうと完全に駆除するのはとても大変です。
そのため、ノミは寄せ付けない・繁殖させないようにきちんと予防しましょう。

02ノミが発生する原因・場所

草むら

ノミは、実はどこにでもいます。
「屋外・室内問わず」です。
あらゆる場所で寄生するチャンスをうかがっています。

では、どんなところにいるのか?
どこから発生するのか?
見つけ方はあるのか?

そんな部分を詳しく見ていきましょう。

ノミは湿気が大好き

ノミは、暗くてジメッとしたところが大好きです。

屋外では、縁の下や草がたくさん生えているところ
室内だとカーペットやソファ、ベッド、部屋の隅、ペットの寝床など、掃除のしづらい場所に好んで生息します。

また、人間やペットの食べこぼしなどはノミのエサになります。
きちんと掃除をしておきましょう。

ノミは外からついてくる!?

ノミが発生する1番の原因は、お散歩帰りに一緒に連れてきてしまうことです。

ノミは、動物が近くを通るのを待っています。
そのため草むらでは簡単にノミがつきます。
それを気づかないまま家に入ると、ノミ・パンデミックの始まりです。

家に入る前は、ノミチェックを入念に行いましょう。

ノミは「うつる」

ノミはうつります。

厳密にいうと、ノミは大量の卵を産むため、宿主が動いた分だけ広がります。
そして卵が孵化して、成虫になったノミが別の動物に寄生するのです。

そのため、
「うちの猫は外に出ないし大丈夫だろう」
という考えは間違いなのです。

人間についてきたノミが、猫に移ることもあります。
犬と猫両方いると、うつし合うためもっと危険です。

ノミは1匹たりとも連れ込まないように気を付けましょう。

ノミの見つけ方

ノミを見つけるためには、糞を見つけましょう。
動き回る成虫を探すより、ずっと簡単です。
※ノミやマダニの成虫は絶対につぶさないでください。
卵が飛び散る可能性があります。

次の手順でノミがいるか判断ができます。

  1. 腰あたりの毛をかき分けて探す
  2. 黒い砂のような粒があったら取る
  3. しめらせたティッシュの上に粒を置いて、潰す
  4. 赤茶色に滲んだ → 血液を含んだノミの糞

糞がある場合、その体にはノミがいます。
犬や猫が苦しむ前に、早めに駆除しましょう。

ノミ取り用のクシが、使いやすくておすすめです!

03ノミの症状

かゆい犬

ノミに刺されると、次の症状や病気に繋がる恐れがあります。

症状

  • ずっとかいている
  • 肌をかじったり、こすりつけたり、舐めたりしている
  • 元気がなくなる
  • 食欲がなくなる

病気

  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • 貧血
  • 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう/サナダムシ)症

病気ごとに詳しく見ていきましょう。

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの唾液に反応して起こる皮膚炎です。

強いかゆみにより徹底的にかくため、皮膚に傷が付いたり、脱毛したりします。
精神的ストレスや、別の病気に繋がることもある厄介な病気です。

貧血

大量のノミの吸血により、貧血を起こすことがあります。
血液が足りないと、各臓器が正常に働けなくなります。
子犬や子猫は命に関わることもあるため、特に注意が必要です。

感染症

ノミは恐ろしい感染症を運ぶこともあります。

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう/サナダムシ)症

瓜実条虫(サナダムシ)は、白いウネウネとした虫です。

サナダムシの卵を食べたノミを毛づくろいで食べてしまうと、犬や猫にサナダムシが寄生してしまいます。
主な症状は、下痢や嘔吐などです。

サナダムシは基本的に腸の中を移動します。
しかし体中動き回るので、心臓に寄生してしまうこともあります。

肛門から出てくることもあるので、犬や猫が肛門を気にするようであれば、サナダムシを疑ってみましょう。
もし犬や猫の便に白いウネウネとしたものがいたら、それはサナダムシの可能性が高いです。

04ペットがノミに刺されたら

ぐったり寝ている猫

ペットがノミに刺されたら、まずは早いうちに駆除することが大切です。
まさに今ペットにノミがいるという方は、早めに動物病院へ行きましょう。

また、ノミ問題はこれからずっと付き合うものなので、おうちで使える駆除薬もチェックしておきましょうね。

動物病院へ行く

一見問題なさそうでも、念のため動物病院で診察を受けましょう。

ノミは恐ろしい感染症の運び屋です。
知らぬ間に病気になっている可能性もあるため、適切な処置を受けましょう。

ノミは大量の卵を持っている可能性があるため、潰してはいけません。
下手に処置はせず、早めに動物病院へ行きましょう。

ノミの駆除薬を使う

もしおうちにあれば、駆除薬が有効です。

実際、動物病院に連れていくと、獣医師が駆除薬を使って処置をしてくれます。
現在では、定期的な投与で駆除も予防もできる薬が多くあります。

薬を使うと、こんなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 危険な病気からペットを守れる
  • 早く対処できる
  • 持っていれば病院に連れて行かなくていい
  • 月に1回の投与で持続的に駆除・予防ができる

デメリット

  • 副作用が起こることがある
  • 注意事項を守らないと大変危険である

薬を服用すると、副作用が起こる可能性があります。
ノミ・ダニ駆除薬の副作用は、嘔吐、元気喪失、下痢などが特に多いです。

それでも薬を使うのは、確かな効果があるから
ノミは命に関わる病気を運ぶ厄介者です。
犬や猫を守るために、予防や駆除は徹底しましょう。

副作用や最悪の事態を避けるために、薬を使う際は以下のことを必ず守ってください。

  • 用法・用量を守る
  • 使用期限を過ぎたものは使わない
  • 年齢制限を守る
  • その他注意事項をしっかり確認する

それでも副作用が出た際は、よく観察しておくことが大切です。
獣医師に以下のことは伝えられるようにしておきましょう。

  • いつどんな薬を服用したか
  • 服用してからどれくらいの時間で症状が出たか
  • どんな様子か

発作などの場合は、動画の撮影をすると獣医師に伝えやすくなります。

05ノミの予防

青空の中走る犬

ノミを予防するには、以下の3つが有効です。

  • 予防薬を使う
  • きれいな環境を作る
  • 帰宅時にチェックする

具体的に見ていきましょう。

予防薬を使う

ノミの予防薬は、厳密に言うと予防・駆除兼用の薬がほとんどです。
定期的な投与で、予防も駆除もできます。

ノミやマダニは1匹ついてしまうと完全に退治するのが難しい生き物です。
犬・猫の身体に住み着かせないように、ついてしまったらすぐに駆除するようにしましょう。

薬には飲み薬やスポットタイプなど種類があるため、ペットに合わせて選んでください。

また、肌が弱く薬を使うのが心配な犬・猫は、薬を使わないでノミを予防する方法を活用しましょう。

きれいな環境を作る

ほこりや食べ物のカスなど、ノミのエサになるものはなくしましょう。
きれいにしていたら、ノミの元気がなくなります。

ノミ予防には、まずお掃除が大切です。

帰宅時にチェックする

ノミを持ち帰りやすいのは、草むらや山などに入った後。
これは、ノミが近くを通りがかった動物を狙って寄生するためです。

お出かけ帰りには、家に入る前にペットの身体を念入りにチェックしましょう。

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